
整身・整息の本質を知る
整身・整息の本質について詳しく解説。
もくじ
今を大切に生きるということ
整身・整息の本質を知る 〜今を大切に生きるということ〜
私たちは普段、「身体を整えること」や「呼吸を整えること」を、どこか表面的な健康法としてとらえてしまいがちです。けれど、本当の整身・整息は、生命の本質に触れる深い実践です。

整身とは「今を大切にすること」
身体は「今」にしか存在しません。
どれほど過去にとらわれても、未来に焦っても、身体はつねにこの瞬間にしか生きていないのです。
ここに立ち返ること、それが「整身」です。
今のこの身体は、唯一無二の存在です。
誰とも比べられない、取り替えのきかない、「私だけの今」を生きている。
だからこそ、今この身体を大切にすることは、かけがえのない命を大切にすることでもあります。
身体は固定されたものではありません。
すべては変わり続ける――これが無常の真実です。
この身体もまた、常に生まれ、死んでを繰り返し老いていきます。
「固定されたあなたという存在がこの世からいなくなるのが死」というのは頭の中だけで考えている死なのかもしれません。
ですが、生と死は常に一つであり、本当にあるのは、ありがたい今だけなのです。
だから死は、あなたが思うほど恐れるべきことではないのかもしれません。
この身体の変化を受け入れるとき、「生きる」ということがただありがたく感じられる。
それが「整身」の本質です。
整息とは「生きることそのものを感じること」
呼吸は、生きることそのもの。
生まれたときに吸い、死ぬときに吐く――私たちの命は最初から最後まで、呼吸に支えられています。
だから、呼吸を見つめることは、生きることを見つめることと同じです。
呼吸は、意識せずとも自然に起こる。
それは私たちが縁起によって生かされていることの証です。
自分の力で生きているように思えても、実はすべてがつながり、影響しあいながら成り立っています。
さらに、呼吸を深く見つめていくと、「私」という存在もまた固定されたものではないと気づきます。
「私が息をしている」と思っていたのに、ただ息が出入りしているだけ――
そこには、無我という大きな真理が見えてきます。
そして、もっと深く呼吸を見つめると「この世界に固定された実体はない」ことに気づくかもしれません。
つまり、どこにも絶対的な実体はない。
「何かが生じた」「何かが消えた」と思い込んでいるのも「過去と未来」という固定観念の中で考えているから生じる錯覚かもしれません。
ただ、今という現象がご縁によって起きているだけ。
即今(ただ今この瞬間)だけが確かな真実であるとわかります。
「今を生きる」とは、そういうことです。
整身・整息は、真実を生きる実践
整身・整息とは、
「ただ今を大切に生きること」
「ただ呼吸することに命を感じること」
その純粋な実践です。
それは健康のため、悟りのためではありません。
それは人生を、本来の真実に沿って生きる道です。
あなたという「唯一無二の命」が、今この瞬間に咲いている。
それが、整身・整息を通して触れられる、かけがえのない体験なのです。
整身(今を大切に)・整息(かけがえのない今を生きる)
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